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よい習慣は才能を超える(ブログ)

2018-10-21 08:44:00

もう一度だけネタにさせてもらいました。

国の政策の概要は、インターネットで誰でも読むことができます。え?趣味じゃなくて、ニーズウォッチですよ。弊社のカバー対象領域ですからね。

 

社会人の学び直しとキャリアということで、自己啓発の重要性についてデータを引用しながら解説してあるところがあります。まずは、「自己啓発」って「学び直し」なの?と軽く突っ込んでおきましょう。

 

社会人の学び直しの効果は、2年後に年収にして約10万円、3年後に約16万円の差が出るという。データには自己啓発に費やした時間(月)と費用というものもあります。

働きながら自己啓発を行ったセグメントで毎月平均20時間弱、働いていなかったせセグメントは毎月約30時間の時間を割いているようですが、個人的な印象としては「たったこの程度?」である。1日換算で1時間くらいですね。

平均の値にそこまでこだわるつもりはありませんが、一般集団を反映できるようなサンプルサイズの研究であることを祈ります。

そして自己啓発の直接的コスト(費用)ですが、通学式だと30万円とか、通信教育でも10万円は超えるくらいかかっている感じです。この自己啓発の影響として専門性の高い仕事に就けた人の割合を出しているが、実に3%弱ですね。え?自己啓発の話でそんな影響も評価しようとしていたの?因果関係も説明しづらいのに。と呟いておきましょう。

 

逆の発想で、例えばこの時間を労働に費やしていた場合はどうでしょうか?

言われたことをやればいいだけの仕事だって、キリのいいところで年間240時間の副業をしていれば、どんなに時給が安くたって 20万円以上の額面収入が増えることになりますね。

アルバイト的なものじゃなくて何かニーズのある副業をしていればもっと収入が増える可能性もあるわけですしね。初期投資がいらないものを選ぶに越したことはないが、ちゃんとニーズにハマればそっちが本職になることだってありますしね。もちろん失敗するケースもあるでしょうけど、1日1時間程度の自己啓発より、よっぽど勉強になるのでは?

しかも自己啓発のように昇給というイベントが出るまで待つ必要がないから即効性がありますしね。2年後に年収ベースで10万円上がるオプションと比べてどっちがいいんでしょう?

 

リカレント教育とか言う前に副業を自由にしたらもっと効果的だと私は思うわけですが、皆さんの意見はどうでしょうか?

 

別のセクションでは、自己啓発の話からビジネススクールの質の話に飛んでいる。ビジネススクールに通おうと思うような人はかなり少数セグメントですし、日本でも年間300万円もする授業料を出せるセグメントなんて、特殊集団でしょ?

 

リカレント教育で100時代をどう乗り切るのか?という切り口で研究したものを掲載して欲しいものですね。

 

多くのサラリーマン系の方の課題は、定年後に年金のみを収入源とするセグメントになってしまうことをどれだけ想定しながら、キャリア構築していくことだと思います。

学び直しでも「手に職」系ならば定年後に手持ちのキャッシュをすぐに食い尽くしてしまうリスクを免れることができるのか?

 

本当は常に同じ業種でも他業種のことを勉強したりできているに越したことはないのですけど、学び直しを決める時期も大事ですよね。いつ実行するのか?60の手習いと言って自虐ネタにも使えて、周りにも笑って許されるのは趣味の世界だけだと思うんです。このご時世に、ちょっと知識的なものが増えた感じの人を誰が雇えないんじゃないかと。

うちみたいな零細企業、中小には無理ですよ。中小はバリューチェーンを考えた時、単なるコストにしかならないプロセスを作ったらダメなので、エキスパートしか雇っちゃダメなんですよ。

 

定年後にどこかに転職したってせいぜい65歳とか70歳でしょう。80まで働かせてもらえる方はごく少数でしょうね。レジェンド的な方以外は難しいかなと。

 

 

久しぶりに会った方に、定年後雇ってね!と半分励まし、半分茶化しで声をかけられますが、リアルにその方の技術次第ですね。大企業に染まってしまった方は無理かな(笑)